2012年05月14日

メールでFAXならイーファックス!

「そうね。いつもなら君はノックしてから部屋に入ってくるから、油断してたわ」
「でも、先輩も随分と落ち着いてましたねメールでFAXならこれ落ち着いてはいないけど、まあサービスカットってやつね」
「……はあ、なるほどですね。…………どういうことでしょうか」
僕にサービスをしてくれたってことだろうか。だとしたら、随分とサービス心旺盛だ。年頃の男の子としては、これ以上のおいしい話はないだろう。
「私気付いたのよ。この世界は最初から二次元だったの。だから、まあわたしみたいな引きこもりの話じゃお色気シーンがないと思うからさあ。今のならいい感じにサービスカットとして使われそうな気がしたから、まあ、ちょっと長めにね」
「なるほど」
先輩は僕が来ていない間に、三次元から脱出したようだ。
ここはおめでとうと言うべきなのか、心配するべきなのか悩むところだ。
「でも先輩」
「なに?」
「小説だったら脱ぎ損ですよね? 描写しかされてませんし」
「大丈夫! ライトノベルよ! いまどき女の子といちゃいちゃしない文学なんて需要ないの」
「それは先輩だけでしょう」
「それは慢心よ。自分は純文学を読んでいるからライトノベル層よりも崇高だって思い込んでるだけ。ああ、いやだそういうの」
いや、別にそんなつもりはないんだけどなあ。
確かに先輩から借りたライトノベルは、女の子となんかいい感じな話だった。個人的には、とても需要がある。しかし、だからといって純文学を目の敵にしてもいいわけじゃないと思う。それぞれの良さがある。その時の気分で読み分けることができるのなら、それほど素晴らしいことはない。
「といいますか、つまり先輩は見られたいってことですか?」
そうそう。これを聞こうと思っていたのだ。もし見てほしいというのなら、協力もやぶさかではない。もちろんこの申し出は公序良俗を守るための申し出だ。まあ、先輩なら脱いでも反しないような気がするが。
posted by よしお at 01:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

なあ、そろそろ世界は次元を下げるべきなんじゃない?

 先輩はそんなことを呟いた。
「……どういうことですか?」
 僕は当然のごとく聞き返した。
「いや、だから、もうそろそろ、次元の位を下げるべきなんじゃないかと私は思うの」
「つまり、その……三次元を二次元にと言うことですか?」
「そう言うこと。だってさ、いつまでも三次元でいるなんて非生産的じゃない? もうさっさと二次元にしちゃっていいと思う。うん」
 立方体を平面体にしてしまえといことか。なるほど。
三次元が非生産的かは分からなかったが、とりあえず否定しておく。
「残念ですが、どうあがいてもこの世界は彼氏と復縁するには?二次元になりません。だから世界が変わるまで待つよりも、先輩が変わりましょう。まずは外へ出てみませんか」
「やだ」
 そう言うと、先輩は布団を頭からかぶった。
 僕はそれを引きはがそうとするが、なかなか抵抗は強く結局自分が先に手を離した。
「……どうして出たくないんですか?」
「知らない彼女と復縁する方法は??」
「なら、出てみましょうよ」
「やだ」
「外は楽しいことで溢れていますよ?」
「中の方が楽しい」
「それは出てみないとわかりません」
「……出なくてもわかる」
 布団にこもった声からは、意志の強さを感じた。僕は小さく溜息をついた。
posted by よしお at 20:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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