2012年05月04日

なあ、そろそろ世界は次元を下げるべきなんじゃない?

 先輩はそんなことを呟いた。
「……どういうことですか?」
 僕は当然のごとく聞き返した。
「いや、だから、もうそろそろ、次元の位を下げるべきなんじゃないかと私は思うの」
「つまり、その……三次元を二次元にと言うことですか?」
「そう言うこと。だってさ、いつまでも三次元でいるなんて非生産的じゃない? もうさっさと二次元にしちゃっていいと思う。うん」
 立方体を平面体にしてしまえといことか。なるほど。
三次元が非生産的かは分からなかったが、とりあえず否定しておく。
「残念ですが、どうあがいてもこの世界は彼氏と復縁するには?二次元になりません。だから世界が変わるまで待つよりも、先輩が変わりましょう。まずは外へ出てみませんか」
「やだ」
 そう言うと、先輩は布団を頭からかぶった。
 僕はそれを引きはがそうとするが、なかなか抵抗は強く結局自分が先に手を離した。
「……どうして出たくないんですか?」
「知らない彼女と復縁する方法は??」
「なら、出てみましょうよ」
「やだ」
「外は楽しいことで溢れていますよ?」
「中の方が楽しい」
「それは出てみないとわかりません」
「……出なくてもわかる」
 布団にこもった声からは、意志の強さを感じた。僕は小さく溜息をついた。
posted by よしお at 20:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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